7月7日(金) 「2023年度 ネットワーク形成事業助成交流セミナー」を開催いたしました。ご多用のところ、ご出席いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。
今年度助成金を受領された新規プロジェクト4団体、継続プロジェクト3団体、終了プロジェクト4団体による2022年度活動報告プレゼンテーションのあと、過年度受領者2名からのスピーチと質疑応答、最後に共通課題に関する全体ディスカッションを行いました。総勢26名で行われた交流セミナーの様子を写真にてご紹介いたします。
11団体14名と財団関係者12名 合計26名が出席
司会進行は 坂本純科 評議員
秋山孝二 理事長のごあいさつ
荒谷明子 選考委員長のごあいさつ
◆新規プロジェクト紹介
《2023年度~2025年度》
プロジェクト名:近未来地域課題解決・広域型地学協働プロジェクト
責任者 谷井貞夫さんによる発表
プロジェクト名:女性アスリートの心身をサポートするワンストップ型web相談窓口開設プロジェクト
代表者 後藤佳子さんによる発表
私たちは、北海道において、女性アスリートに特有の心身に関する問題を防ぐため、ワンストップ型の相談窓口をweb上に開設し、どこにいても不安や不調を相談できるネットワークを構築するために、ワンストップ型のweb相談窓口を開設する活動をさせていただきます。女性アスリートは、月経周辺症状によりパフォーマンスが十分に発揮できないばかりか、女性アスリートの三主徴といわれる、食事エネルギー収支のアンバランスが引き起こす無月経や骨密度の低下が目前のパフォーマンス低下を引き起こす、女性特有の問題があります。また、閉経後のさらなる骨密度低下は骨折の危険性が高め、骨折による寝たきりが健康寿命を低下させます。スポーツ庁による長年の女性アスリートの実態調査と課題解決に向けた支援活動がありましたが、ここ北海道での認知度や支援は不十分です。また、支援が多元的であるため、どこに相談して良いかわかりにくいことも現状です。これまで、私は支援に欠かせない有識者が集まる多職種ネットワークを形成し、課題解決に向け共通認識を持ち目標に向かってきました。また、女性アスリート専門外来を北海道大学病院で2019年より設立し、医学的専門的に多職種で健康問題を解決する診療を行ってきました。これらの支援やスポーツにまつわる相談を、北海道という遠隔地が多い土地の特徴にも対応しながら、「いつでも」「どこでも」「だれでも」受けることができる一元的な支援を目指して、①発信②活動(現場の調査とフィードバック)③地域連携という大きな3本の柱をたてています。この度、発信や活動を貴社の支援で自走に向けてスタートアップ致したいと思います。具体的には、女性アスリートの支援先の情報源として、周知性に優れたWebサイトコンテンツを公開し、選手の心身に折り合えるコンシェルジュが、ネットワーク員との相談連携を行います。また、遠隔地への周知を目的として配信型のセミナーを定期的に開催します。さらに、成果として冊子を作成し、実態を公開するとともに今後の課題解決につなげていきます。国家的な事業と比べ、我々の支援はコンパクトでありますが、多職種の強い連携と対応力を持ち、個々に対応する重要性に対する共通認識を持っています。周知性を高める活動展開となりますが、自走には信頼を得ることが大切だと考えていますので、現在の受け皿をしっかり維持し、取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
プロジェクト名:劇場を拠点とする多文化共生のための対話の場の創出
代表者 平田未季さんによる発表
プロジェクト名:ミツバチがつなぐヒトとマチ
~都市型養蜂からサスティナブルなまちづくりへ~
代表者 酒井秀治さん(右)による発表
(左)プロジェクトメンバー近 孝夫さん
◆継続プロジェクト活動報告
《2021年度~2023年度》
プロジェクト名:市民主体の対話によるまちづくりのためのプラットホーム構築
~北海道で市民ファシリテーターを増やそう~
代表者 宮本 奏さん(左)による発表
(右)プロジェクトメンバー馬場 航平さん
プロジェクト名:さっぽろ里山会議
代表者 永田 勝之さんによる発表
《2022年度~2024年度》
プロジェクト名:高校生・大学生向け創業支援ネットワーク形成プロジェクト
代表者 浜中裕之さんによる発表
◆終了プロジェクト活動報告
《2020年度~2022年度》
プロジェクト名:離島社会存続に向けた水源林の生態系サービス活性化
代表者 岡村俊邦さんによる発表
プロジェクト名:発進!北海道まるごとキッズ元気プロジェクト!
代表者 作田文子さんによる発表
プロジェクト名:「産後ケア推進プロジェクト」十勝から発信!!
次も産みたくなる北海道
代表者 前川泉さん(右)
責任者 三浦智奈美さん(左)による発表
プロジェクト名:支え合える“居場所”となる
地域×農業×福祉のコミュニティづくり
代表者 青木明子さんによる発表
◆ゲストスピーチ
・評議員 湯浅 優子 氏 (スローフード・フレンズ北海道前リーダー)
平成22年度 社会貢献活動助成 受領プロジェクト代表者
事業テーマ:楽しく美味しく、親子で地域食・農体験隊~幸せはあなたの足元に!~
・事業アドバイザー 鈴木 善人 氏(一般社団法人The Earth Cafe 代表理事)
平成20年度~22年度 ネットワーク形成事業助成A 受領プロジェクト代表者
プロジェクト名:十勝農業イノベーションフォーラム十勝の大地が地球を守る
~農地土壌への炭素蓄積による地球温暖化防止と地力増進~
◆質疑応答~ディスカッションタイム
ゲストスピーカーお二人による講演のあと、出席者からの質問と、それについて全員で答えるという形のディスカッションを行いました。
★忙しい方たちと活動するうえでの配慮について
★行政との連携について
★自走(儲け)について
★原動力やモチベーションについて
上記4つの項目について、各プロジェクトでの取り組み方や経験談またはアドバイスなど、ご意見が次々と飛び交うとても有意義なディスカッションタイムとなりました。
◆集合写真
(上段左から)
大原常務、作田さん、岡村さん、浜中さん、秋山理事長、鈴木事業アドバイザー、内山選考委員、馬場さん
(中段左から)
加藤元選考委員長、荒谷選考委員長、棚橋選考委員、永田さん、谷井さん、近さん、酒井さん、宮澤選考委員長
(下段左から)
平田さん、三浦さん、前川さん、青木さん、湯浅評議員、坂本評議員、後藤さん、桜井事務局長、宮本さん
(撮影:岩﨑)
今年度は全プロジェクト参加のリアル開催で、昼食懇親会(お弁当付)からスタートし、終始アットホームな雰囲気での交流会となりました。
ディスカッションタイムにおいては、全プロジェクトの共通課題である質問に対して、タブーなく色々な意見が飛び交い、たくさんのヒントやアイディアを聞くことができました。
また、自由交流では発表内容に対する補足説明やコアな部分について対話している様子が見られ、コラボにつながるプロジェクトもあったようです。
「これまでにない、満足度の高い交流セミナーだった」「クリエイティブな意見や発想に刺激を得た」「アプローチ手法を多面的に考える可能性を感じた」「テーマの目標や課題を具現化していくのに役立った」「同じ想いで活動している仲間がいると感じることができた」「活動への覚悟を感じた」「他プロジェクトの着実な取り組みに勇気をもらった。お互いに応援し合いたい」等のご感想をいただき、この交流会がとても意義深い時間となったようです。ありがとうございました。
これからも活動報告などを通じて、皆さまとのご縁を大切にして参ります。
次回もお目にかかれますことを心待ちにしております。(秋山財団 事務局)
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