「札幌遠友夜学校記念館」(仮称) 建築コンセプト設計公募(2/6改訂版)
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今回、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」から、この公募案内の掲載依頼があり、当財団としてはこのボランティア活動の意義を認識して掲載に協力することとなりました。
※2014年1月14日改訂:「Ⅰ対象地ほか」に道路幅員を記述、「VII応募時の提出書類」に提出図面数を記述
※2014年2月3日改訂:「公募に対する質問メールと回答」を末尾に記述
※2014年2月6日改訂:「Ⅰ対象地ほか」に地積測量図と現況平面図を追加
「札幌遠友夜学校記念館」(仮称) 建築コンセプト設計公募要項
「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」会長 秋山 孝二
〒060-0054 札幌市中央区南4条東3丁目19番地
Ⅰ 対象地ほか
現地住所:札幌市中央区南4条東4丁目(レッツ中央跡地)
全敷地面積(公園および記念館用地):1687㎡
(札幌市みどりの推進部提供の図面・地積測量図・現況平面図・写真参照)
記念館の位置と用地:公園内の北東角(別紙図参照)の250㎡(分筆の上、工事)
道路幅員は敷地境界線から道路中心線まで11,600mm。北は民地で道路はなし
建物の規模:1階平面:180㎡
2階平面:180㎡以下(吹き抜け空間を含む)
3階:基本的に2階建とするが、屋根の傾斜を利用した部分的ロフトは可
地階: 現在、広さに関しては未確定
総予定工事費:約1億2000万円(屋内の家具・備品などは含まない)
竣工予定年月日:平成28年(2016)3月31日
Ⅱ「札幌遠友夜学校記念館」(仮称)設立の背景
明治27年(1894)1月、札幌市中央区南4条東4丁目の地に新渡戸稲造とメリー夫人により「遠友夜学校」が設立されました。この学校は以後50年間にわたり貧しい子供たちや勤労青少年たちに無償で教育の機会を与えつづけましたが、戦争末期の昭和19年(1944)年3月に閉校になりました。戦後の紆余曲折を経て、今、この跡地は公園に生まれ変わろうとしています。この記念すべき土地にできる公園の一隅に、新渡戸稲造夫妻の博愛精神と遠友夜学校の活動を記憶し、札幌のこの貴い歴史を次世代に伝えていくために「札幌遠友夜学校記念館」(仮称)を設立する運びになりました。町内の人々、札幌の人々、全国の人々、そして世界中の人々が公園の一隅に建つこの記念館に来て集い、互いに啓発し交流する場に致したいと思います。
Ⅲ「札幌遠友夜学校記念館」(仮称)の役割
「札幌遠友夜学校記念館」は明治にあって常に先を見つめ、教育者であり国際連盟事務局次長を経歴され真の国際人であった新渡戸稲造に対する表敬であるばかりでなく、ボランティア活動の原点ともいうべき遠友夜学校の理念を次の世代に受け渡していくための空間です。したがって、記念館の機能は史料や遺品をたんに展示・収蔵するだけでなく、過去から現在へ、そして未来へとつづく活動の場を提供することにあります。
過去(史料・収蔵品の展示)→ 現在(教育・啓蒙活動、新渡戸研究センター)
→ 未来(IT教育・研究空間の構築と発信)
誰にも利用しやすい空間づくりをめざし、記念館が交流をうながす一種の装置になることが望ましいです。
IV 建築家への要望
形 :美しい造形であること。
公園に面して開放感があり、公園と連続した使用も可能であること
構造:持続可能な社会に配慮した設計と構造であること。
・可能な限り再生可能なエネルギー源を利用すること(環境に対し責任ある建築)。
・低維持費
設計上の留意点:
・積雪寒冷地であることに留意すること。
・雪が公園側および歩道に落ちないようにすること。
・落雪、積雪を地下に入れ、夏場の冷房に利用できることが望ましい。
・ユニヴァーサル・デザインの理念にもとづいて、年齢(赤ちゃんからお年寄りまで)や
身体的障害の有無を問わず、誰でも心地よく利用できること。
V 機能・使用目的(各階の割りふりはおおよその目安としてください)
1 階(180㎡、だれでも入りやすいこと)
・玄関ホール、ロビー
・地域住民の交流の場、公園を眺めながらのくつろぎ空間
(視覚的にも物理的にも公園との連続性が感じられる開放的な空間)
・新渡戸稲造、札幌遠友夜学校関係の展示空間
ある程度大きな集会(講演会/上映会/コンサートなど)も展示空間でできること
・公園との連続性をもたせるつなぎ空間、広縁/デッキ/パティオ
(夏にはテーブル、パラソルをおけること)
その他
・玄関・風除室、 受付/事務室、給湯室
・男子トイレ・女子トイレ、男女共通車いす用トイレ
・授乳スペース・おむつ交換スペース
2 階(180㎡以下、ある程度はっきりした目的をもって来館する人)
・教育活動・啓蒙活動・市民活動(小・中の部屋)
・新渡戸関係資料保管室
・新渡戸情報センター(調査・研究)
・その他、トイレ(男子、女子、男女共通車いす用トイレ)給湯室
1階から続く公園に面した大きな窓を想定。
地階 機械室、氷雪貯留室
VI 応募資格:建築コンセプト(概念)設計の応募について特に資格を問いません。
VII応募時の提出書類:
1) 所定の用紙に氏名、住所、E-mail、略歴、あればHPのURLを書いてください。
2) 札幌遠友夜学校記念館の建築コンセプト(概念)設計(提出図面数はA3判合計4枚といたします)
平面図(各階1枚)
外観見取図(2方向からのパースペクティブ)
3) 上記の作成にあたり、札幌遠友夜学校記念館をどのように考え、なぜそのコンセプト(概念)設計案にいたったか、その根底にあるコンセプト(考え方、哲学)についてA4判1枚1000〜1200字程度で述べてください。また、持続可能な社会を留意した設計の要点を述べてください(400字程度)
4) 応募者は、コンセプト設計から建物完成にいたる全工程で、次のどの段階まで関与できますか。
( )コンセプト(概念)設計 ( )基本設計 ( )実施設計 ( )監理業務
選考委員:「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」運営委員会
応募形態:紙媒体および E-mailの添付(word file, 図面はpdf)
応募締切り:2014年2月20日必着
審査:2014年2月21日から3月9日(3月上旬に、面接をする場合があります)
採用発表:選考結果は3月上旬にHP上で公表いたします。
最終選考に残った建築コンセプト(概念)設計案にたいし賞金30万円
を分割贈呈いたします。
なお採用された1作品の基本設計料、実施設計料また監理料については相談の上、別途契約いたします。その上で、基本設計、実施設計にはいっていただきます。
応募要項掲載先および提出先:http://www.akiyama-foundation.org
E-mail:office@akiyama-foundation.org
〒064-0952 札幌市中央区宮の森2条11丁目6−25
公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団 気付
「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」宛
問い合わせ先: E-mail:office@akiyama-foundation.org
以下のQ&Aもご参照ください。
応募資格について
Q.応募資格において、資格を問わないとありますが、東京の設計事務所でも応募することは可能でしょうか。
A. 可能ですが積雪寒冷地であることを考慮ねがいます。今回は国際公募です。
法的なことについて
Q. 公園内の北東角で分筆の上、工事とありますが、法的に敷地は都市計画法の都市公園の中ではなく、敷地分割された単独敷地と考えてよろしいでしょうか。
A. 敷地分割された単独敷地です。市の普通財産で当会が借りることになります。Q.法律的な与条件を確認するために、札幌市役所で設計公募に参加している旨を伝えて、ヒアリングしてもよろしいでしょうか。
A. 結構です。
提出書類について
Q. 提出の紙媒体の大きさや枚数は決まっているでしょうか。
A. A3版、合計4枚でお願い致します。Q. 提出はメールと紙媒体の郵送でいいですか。
A. メールと紙媒体の郵送両方でお願い致します。Q. 提出図面は平面図とパース以外に追加してもよいでしょうか。
A. 1階平面図、2階平面図、2方向からの外観見取図を提出してください。
追加ご希望の場合は、過去に設計された作品2点まで同封していただくことができます。Q. 平面図や見取り図に断面図やダイアグラムなどを添えることは許されますか?
A. 断面図やダイアグラムなどを添えていただいて、よろしいです。Q.エッセイの長さは コンセプトが1000~1200字程度で、それに加えて、持続可能な社会を留意した設計について400字程度ですか。
A. はい、そうです。合計1600字ほどでお願いします。
対象地についての質問
Q.敷地を見に行きたいと思っているのですが、敷地内に入ることは可能でしょうか。
A. 短時間であれば可能です。現在積雪時期で敷地内は約80cmぐらいの雪に覆われております。Q. 敷地が単独敷地であると考えると、道路側に入口を設けることとなりますが、既存擁壁の撤去や公園とのレベル調整は自由に考えてもよろしいでしょうか。
A. 擁壁の撤去も可能ですが、レベル差の活用が望ましいです。Q.公園と建築がより一体となり、連続した使用の幅を一層広げるために、公園のデザインの提案できますか。また、提案が可能の場合、公園内において、建築を設置する場所等を、選択することは可能ですか。
A. 公園については、札幌市のみどりの推進部のほうで記念館と公園を一体的に使用することを前提に、すでに他社に公園設計を発注しています。また記念館建設地はHP上に添付している図のとおり、公園内の北東隅の敷地内ときまっています。
寒冷地と持続可能なデザインについての質問
Q.「落雪、積雪を地下に入れ、夏場の冷房に利用できることが望ましい」、とありますがエネルギー利用という観点をまもりながら、ほかの方法による提案は可能ですか。それとも、基本的には、冬季の積雪を夏季に利用する方法として、地下に積雪を貯蓄する方法を希望ですか。
A. できれば冬季の雪を夏有効に活用できれば、と考えておりますがほかの良い方法でご提案いただくことは可能です。
機能・使用目的、各階の面積などについての質問
Q. 施設の運営主体は「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」と考えてよろしいでしょうか。常駐スタッフは何名くらいを想定されておられますか。
A. 当会で運営します。スタッフは学芸員1名を含め合計2名を想定しています。Q. 館内はすべて無料ですか。展示空間等で有料区域を設定する必要はありますか。
A. 基本的に無料です。但し2階の小、中規模の部屋の利用は有料にする場合があります。Q. 資料保管室の収蔵資料、情報センターの公開資料はどの程度の量ですか。
A. 現在は幅90cm、高さ180cmのロッカーを保管室は6本、センターは2本程度ですが、今後、増える可能性はあります。Q. 「割り振り目安」というのは、機能の設置階をこちらで決めてもよいですか。
A. 当会の使用目的を満たすものであれば、機能の設置階の変更は可能です。Q. 「割り振りは目安」というのは、一階180sqm、二階180sqm以下という面積の割合を変更してもよいということでしょうか。
A.1階、2階の面積の上限はいろいろな制約から変更はできません。Q.それぞれの部屋のリストアップをされていますが、こちらの各部屋の面積は設計者が指定してもよいですか。
A.各部屋の面積は、指定していただくことは結構です。Q. 駐車場や駐輪場は考慮しなくてもよろしいですか。
A. 駐車場は考慮しないで結構です。
HP上のQ&Aとはどこのことでしょうか?
当初はご質問については幾つかまとまった時にご回答を掲載しようとおもっておりましたが、その後、ご質問には逐次できるだけ早く個別に返信することになりました。従って、今後、おなじようなご質問が届いた場合はQ&Aという形で掲載する場合があるかと思いますが、今現在は掲載はございません。
平面図や見取り図に断面図やダイアグラムなどを添えることは許されますか?
平面図と見取り図が提出条件でありますが、断面図等添付することはかまいません。
以下の2点についてご回答をお願い致します。
1. 選考委員の中に建築について専門的知識を持つ方は含まれますでしょうか。
2. 応募形態について、「紙媒体およびE-mailの添付」とは、A3判4枚とA4判1枚を紙媒体で送付し、かつ同じ内容をPDFとWordのファイルでE-mailにて送信するということでしょうか。あるいは、紙媒体または電子データのどちらかのみで構わないということでしょうか。
以上、よろしくお願い致します。
1.については、建築について専門的知識を持った方が含まれます。
2.については、応募形態につきましては、紙媒体と電子データの双方が必要です。
提出方法についてですが、郵送とは「郵便局」の利用を指しますか。
一般の宅配業者さんの利用は不可でしょうか。
郵便局利用でも宅配業者のものでも構いません。
記念館と公園を一体的に使用することを前提とされておられるとの記載がございますが、記念館へのアプローチは、公園を介してのみでも可能でしょうか。それとも、道路から公園を介さず直接アプローチできる計画であることが前提でしょうか。
それではよろしくお願い申し上げます。
記念館へのアプローチは2通り考えられます。計画図のように南東と西から公園に入り、それから記念館へいけますが、それ以外に東側の道路から直接入ることも考えられます。
下記の1〜3について、質疑させて頂きます。
1.審査員メンバーが決まっていれば、教えて下さい。また、現在は非公開ですが、何か理由がありますか?公開しない場合、他の質疑であった建築の専門家と言われる方は、どんな業種の方ですか?
2.審査方法を教えて下さい。例えば、1次審査は非公開で、2次審査でプレゼンテーションが有るとか、作品を一般公開して、投票があるとか。
3.設計、監理まで可能な体制で臨みたいのですが、採用の場合は業務費用の枠内で行えれば、特に遠方の参加者が不利になる事は有りますか?
例えば、地元の体制を重視したい等。
以上、宜しくお願い致します。
1.について、非公開でコメントできません。ご了承ください。
2.について、1次審査は非公開です。1次審査通過者のみ2次審査でプレゼンテーションと面接を予定いたしております。
3.について、ご質問のご趣旨どうりであれば遠方の応募者の方々が不利になることはありません。どうぞ素晴らしいご提案をお願いいたします。
下記について質問させていただきます。
提出方法についてですが、郵送ではなく持ち込みは可能でしょうか?
持ち込み可能であれば2014年2月20日の何時までに提出するなどの制限はあるのでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
なるたけ郵送をお願いいたしたいのですが、持ち込みも可能です。その場合は2月20日午後5時までに秋山財団事務局まで提出お願いいたします。また郵送の場合は2月20日の消印があれば有効といたします。
一部訂正させていただきます。後段の「郵送の場合は2月20日の消印があれば有効といたします」とありますが,「郵送の場合は2月20日必着といたします。」と訂正いたします。大変申し訳ありませんでした。
郵送の場合、2月20日必着と消印有効と2つの表記が見受けられますが、
消印有効で宜しいでしょうか?
消印有効の場合、20日以降の到着になりますが宜しいでしょうか?
郵送の場合は2月20日必着といたします。前述のご質問に対し一部回答に誤りがございましたので改めて表示させていただきます。誠に申し訳ございませんでした。
誠に申し訳ございませんでした。「Ⅶ応募時の提出書類」の「応募締切り」の2月20日必着といたします。
遠友夜学校記念館コンペに関する質問です。
1)メール添付で提出する際に、添付ファイルの容量の制限はありますか?
2)容量が大きい場合は複数メールに分割して提出することは可能ですか?
ご回答よろしくお願いします。
容量が大きい場合は同一応募案件であることを表示していただいて複数メールに分割して提出していただいて結構です。
13日の時点で、20日消印有効とありましたので、そのように段取りしておりました。
本日(17日15:00)、14日の訂正を再確認し、20日消印有効が、必着に戻っておりました。
何とか間に合うとよいのですが、締め切り間じかのこのような混乱は、非常に困っております。雪による遅れも出るようですと、20日必着が心配です。
[…] http://www.akiyama-foundation.org/news/704.html […]